三越前駅コンコース展示「熈代勝覧(きだいしょうらん)」日本橋ガイドが公開!

更新日:3月18日

日本語版・英語版の解説・音声ガイド、日本橋街歩きに役立つリンク集


江戸時代の日本橋が克明に描かれた貴重な絵巻「熈代勝覧(きだいしょうらん)」を紐解くWebサイトが日本語版・英語版にて2月28日に公開されました。その複製絵巻の展示場所(東京メトロ「三越前駅)地下コンコース)では、スマートフォンからWebサイトに簡単にアクセスできる「QRコード」が設置されています。


「熈代勝覧」(部分)Ⓒ Staatliche Museen zu Berlin, Museum fur Asiatische Kunst (ベルリン国立アジア美術館), former collection of Hans-Joachim and Inge Kuster, gift of Manfred Bohms 2002, photography: Tadao Kodaira

 「熈代勝覧(きだいしょうらん)」は、文化2年(1805年)頃の神田今川橋(今の神田駅付近)から日本橋までの大通り(現在の中央通り)を東側から俯瞰し、大江戸の豊かな日常生活が克明に描かれた絵巻物で、原画はベルリン国立アジア美術館に所蔵されています。

 内外から日本橋を訪れる人々に街の歴史や魅力を実感いただくため、2009年、名橋「日本橋」保存会および日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会が「東京メトロ「三越前駅」地下コンコース壁面に複製絵巻を設置し、日本語の解説とともにご覧いただけるようにしました。


「熈代勝覧」の複製絵巻(東京メトロ「三越前駅」地下コンコース壁面に設置)

地下コンコースに掲出されているQRコード

「熈代勝覧」日本橋ガイド https://nihonbashi-info.tokyo/kidaishoran/


 今回の取り組みにより、複製絵巻のある現地でスマートフォンからQRコードで日本語版・英語版のWebサイト“「熈代勝覧(きだいしょうらん)」日本橋ガイド”へアクセスし、わかりやすい解説をご覧いただけます。さらに、収録した音声による解説も日本語と英語でお聞きいただけるようになりました。

 また、このWebサイトの公開により、コロナ禍において日本橋へアクセスできない方や、コロナ終息後に増加が見込まれるインバウンドを含め、より多くの方々に「熈代勝覧」を紹介することも可能となりました。

 当Webサイトでは、絵巻の中の35の場面を解説するとともに、約200年前の日本橋の街と現在との繋がりや、なぜ「熈代勝覧」の原画がベルリンの美術館で所蔵されているのか、江戸時代の日本橋の街はどのようであったかなど、絵巻の背景についてもご紹介しています。

 さらに、実際の街をめぐりながら、現代の日本橋に息づく歴史的背景や江戸時代から受け継がれる商人・職人文化を知っていただけるように、おすすめの街歩きのモデルコースや、旬な情報を発信するポータルサイトをはじめ、観光名所、グルメ、ショッピング、体験、無料巡回バス、宿泊先など、「日本橋地域の街歩きに役立つリンク集」を設けています。


 今回のWebサイトの作成にあたっては、「熈代勝覧」絵巻の原画を所蔵しているベルリン国立アジア美術館に画像の掲載許可を得て、江戸東京博物館名誉研究員の小澤弘氏の監修により、東京都江戸東京博物館、公益財団法人東京観光財団、東京都中央区など幅広い協力を得て作成いたしました。


 名橋「日本橋」保存会および日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会は、この取り組みを通じて、日本橋を訪れる人々が街の魅力を実感いただくことで、日本橋地域全体の活性化に寄与することを期待しています。

 今回のWebサイトを通じて、さらに日本の中心地である東京の日本橋という街をお楽しみいただければ幸いです。

「熈代勝覧」(部分) © Staatliche Museen zu Berlin, Museum für Asiatische Kunst (ベルリン国立アジア美術館), former collection of Hans-Joachim and Inge Küster, gift of Manfred Bohms 2002, photography: Tadao Kodaira

「熈代勝覧」絵巻とは

  • 文化2年(1805年)頃の神田今川橋(今の神田駅付近)から日本橋までの大通り(約700m)を東側から俯瞰、当時の大江戸の豊かな日常生活を克明に描いた作品(作者不明)で、原画はドイツのベルリン国立アジア美術館に所蔵されています。

  • 約30年前にドイツで発見された原画は、当初中国の絵巻と考えられていましたが、ベルリン国立アジア美術館の調査研究により、すばらしい内容の日本の美術作品と評価されました。

  • 「熈代勝覧」とは、「熈(かがや)ける御代の勝(すぐ)れたる景観」という意味で、絵巻の題簽(だいせん)には「熈代勝覧 天」と記載されており、元は「天地人」の全三巻の可能性がありますが、他の巻は現在所在不明です。

  • 題字は当時著名な書家であった佐野東洲のもので、絵巻には、沿道にある88軒の問屋や店に加え、行き交う老若男女の1,671人をはじめとし、犬20匹、馬13頭、牛4頭、猿1匹、鷹2羽が描かれています。そして店の屋号や商標が書かれた暖簾、看板、旗などが克明に表現されています。

  • なお、文化3年(1806年)の「丙寅(ひのえとら)の大火」で建物の多くは焼失したとされているので、その直前の街並みを描いた貴重な記録ともいえます。


「熈代勝覧」複製絵巻 概要

■事業者

名橋「日本橋」保存会日本橋地域ルネッサンス100年計画委員会

■概要

全体サイズ 長さ16.8m×幅1.53m

絵巻の前面にガラスを設置し、上部からLEDで内照、原画(長さ12.3m、幅0.43m)の絵画部分(長さ10.55m)を約1.4倍に拡大した画像を和紙に出力し、東京都江戸東京博物館の協力監修により制作。

■開設時間

地下コンコースの開設時間帯(4:40~24:30)

■見学料

無料

■設置場所

東京メトロ銀座線、半蔵門線「三越前」駅 地下コンコース内(日本橋三越本店本館 地下中央口付近)

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