会期: 2025年2月1日(土)~ 3月30日(日)

江戸時代の山林修行僧円空は、愛知、岐阜を中心に関東、北陸、さらに北海道までを巡り、各地に木彫の神仏像いわゆる「円空仏」を多数のこしました。現存するその数は約 5000余体ともいわれます。円空は、材となる「樹木」に神仏を観想(かんそう)し、「樹神(じゅしん)」の姿を求めて彫刻しました。それは現在ものこる、生木に直接鉈’(なた)を下ろした像高2メートルを越す飛騨・千光寺の金剛力士立像で明らかにされ、日本の彫刻史では平安時代の樹神信仰すなわち「立木仏(たちきぶつ)」に源を求めることができます。
また円空は、樹木を「削(けず)る」こと自体に仏教儀礼の意味をもたせ、「削り痕(あと)」をそのままのこしています。それが「円空仏」として今日まで伝えられ、現代彫刻にも通じる造形の魅力にもなっています。
円空が樹木に「樹神」を観(み)、魂を込めて「削った」神仏像は、奈良時代から伝えられる「飛騨の匠(たくみ)」の伝統を継承する岐阜県の飛騨が最もふさわしい舞台といえます。
展覧会名| 特別展 魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—
Special Exhibition
Enkū’s Buddhist Sculptures at Senkōji and in the Hida Region
会 期| 2025 年 2 月 1 日(土)~ 3 月 30 日(日)
開館時間| 10:00 〜17:00(入館は16:30 まで)
休 館 日| 月曜日(但し 2 月 10 日、 2 月 24 日は開館)、2 月 23 日(日) 主 催| 三井記念美術館、読売新聞社
後 援| 岐阜県、高山市、下呂市、飛騨市
入 館 料| 一般 1,500(1,300)円/大学・高校生1,000(900)円/中学生以下無料
※ 70歳以上の方は 1,200 円(要証明)。
※ 20名様以上の団体の方は( )内割引料金となります。
※ リピーター割引:会期中一般券、学生券の半券のご提示で、2 回目以降は( )内割引料金となります。
※ 障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料です(ミライロIDも可)。
会 場| 三井記念美術館/ Mitsui Memorial Museum
[〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階]
・東京メトロ銀座線「三越前」駅A7出口徒歩1分/
・東京メトロ半蔵門線「三越前」駅徒歩3分A7出口徒歩1分/
・東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅B9出口徒歩4分/
・メトロリンク日本橋(無料巡回バス)乗降所「三井記念美術館」徒歩1分
特別講演会| 2025 年3 月15 日(土) 13:00 ~ 15:50
「新円空論―日本彫刻史の円空とその魅力」
講師:清水 眞澄(三井記念美術館館長)
「日本の木彫像の樹種をめぐって ―クスノキ・カヤ・ヒノキを中心に―」
講師:岩佐 光晴氏(成城大学教授)
会場:野村コンファレンスプラザ日本橋・5 階大ホール
(東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビル[YUITO]5 階)
※事前申し込み要。申し込み方法など詳細については、三井記念美術館ホームページをご覧ください。https://www.mitsui-museum.jp/event/lecture.html
土 曜 講 座| 2025 年2 月15 日(土) 14:00 ~ 15:30
「円空の如く怒り、円空の如く笑いたし」
講師:大下 大圓氏(千光寺長老)
会場:三井記念美術館 レクチャールーム
※事前申し込み要。申し込み方法など詳細については、三井記念美術館ホームページをご覧ください。https://www.mitsui-museum.jp/event/lecture.html
* 開催内容を変更する場合がありますので、最新の情報は、三井記念美術館ホームページまたはハローダイヤルにてご確認ください。また、展示室内の混雑を避けるため入場制限を行う場合があります。
<三井記念美術館 / Mitsui Memorial Museum>
〒103-0022 東京都中央区日本橋室町 2-1-1 三井本館 7 階
お問い合わせ | 050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト | https://www.mitsui-museum.jp
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